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201703.01

超高速PDCAを回せ!データドリブンマーケを効率化するDomo導入事例

PDCAを高速でまわす。よく聞く言葉です。

なかでも、C(確認・評価)するためのレポート作成が、単純な割に時間を取られるから自動化したいと思っているマーケターさんは多いハズ。

ビジョンではツールを入れることにより、そこの工数を大きく削減したそうです。

数字を入力するだけの、“レポート作成(単純作業)”をなくして、どういった変化がおこったのでしょうか。

webマーケティング事業部統轄 本田雄一郎氏、VM事業部統轄 四条理氏にお話をうかがってきました。

インタビュアー&ライター:渡邊暁
フリーランスのライター。企業のビジネスの仕組みやそれを回す組織づくりに非常に興味がある。

今回は一部上場を果たしたビジョンの秘密を聞きにやってきた。

業務効率をあげるには単純作業をなくす

―まずは、どうやってレポート作成をなくしたのか?そのキッカケは何なのか?を聞かせてください。

―本田
もともとは、エクセルにデータを入力して検証していたんですけど、プロジェクトが多岐に渡って存在するので業務効率が悪くなっていたんです。

それで、ビジネスユーザが必要なレポートをリアルタイムで自動作成してくれるビジネス最適化プラットフォーム「Domo」を導入しました。

これくらい人力でやれば…と言うものほど、後々ボトルネックになりがちです。

事業が増えればレポートも増える。簡単なレポートでも、作れる数には限界があります。

―四条
データは集めることが重要じゃなくて、集まったデータを見て“考えること”が重要です。

なので、集めることに時間がかかってしまう状況はなんとかしないと…という課題を持っていました。

Domoを入れたことで状況は劇的に良くなりましたね。

レポートは施策を考える為の材料。

本業の“施策を考え利益を上げる”ということに時間を使いたいのであれば、単純作業はドンドン自動化して時間を作らなければいけません。

そのための施策として“Domoの導入”は正しい選択だったということでした。引き続きどんどん聞いていきます!

正しいデータをわかりやすくグラフ化する

―これで、レポート作成にとられていた時間が有効に使えますね。導入はすんなり出来たんですか?

―本田
すぐにうまくいったとは言えないですね。

Domoで作ったレポートをみんなで見ることはあっても、Domoでレポートが作られることは少なかったんです。

なぜかと言うと、この目的を達成するためには、どのデータを持ってくればいいか。という判断が内部で難しかったんです。

そこで、「○○したいんだけど、どのデータを見ればわかるの?」といったような質問を受け付ける窓口を作ったんだそう。

グラフを作るうえで何のデータを使うかというのは最も重要で、元データが間違っていると生成されるグラフも間違ったものになってしまいます。

“正しいグラフ”を見るためには元データのセットまでをしてあげて、グラフは現場で見たい種類のグラフで表示するというのが、間違わない情報を見るコツなんだとか。

たしかに、あまり理解していない人が作ったグラフなんて、どこまで信用して良いのかわかりませんよね。

それなら、知識のあるスタッフがデータの“セットだけ”してあげるというのは、良い取り組みだと思います。

定例会は議論する場所ではなく共有する場所

―素晴らしいです。効率化が成功して、便利になったというわけですね。

―本田
そうですね。

リアルタイムで数字が見れることにより、数字をより意識した仕事ができるようになりました。

導入するまでは、レポート提出→定例会で議論→改善アクションという流れが、いまでは定例会を待たずとも、各自現場でレポート確認しながら議論→改善アクションとなってるとか。

営業部でも、数字を見る手段やツールを知らなかっただけで、見方がわかれば、普段から数字を追っている人たちなので、かなり注目して見てくれるんだそうです。

そして、定例会は議論する場所ではなく、共有する場所になったんだそう。

週に1、2度の定例会を待って、改善していたのではスピード感があるとはいえません。

業務負荷軽減が目的で導入したDomoでしたが、負荷が軽減したおかげで同時に高速化することも出来たというわけです。

―四条
他にもユーザー獲得コストをチャネルごとに把握し、チャネルごとの獲得ユーザーのLTVを可視化できるようになったのは大きいです。

LTVがわかることでCPAなどの点ではなく、線として予測することが可能。

こんなに広告費を使って効果はあるのか?と問われても、このチャネルのユーザーのLTVは○○なので、今後これくらいの効果がありますよ、とグラフで見せれらるようになったそうです。

現代ではLTVがわからなければ、打てる施策の数は限られてしまいます。逆を言えば、可視化してわかりやすくすれば打てる施策の数が増えるというワケです。

包括的に取り込み比較することの大切さ

―今後はどういった取り組みをされていく予定ですか?

―四条
オンライン、オフラインすべてを自動データ化し比較したいと思っています。

比較をしたほうが、アクションは生まれやすい。

コールセンターの数字。空港(レンタルWiFi店舗)。営業部の落ち率。通信量など、現在はその都度、各部署に聞きに行っているものを自動で一元管理できれば、より多面的にデータを使って深掘りすることも可能です。

そしてデータは比較することで効果を発揮します。

例えば、全体は150%で成長しているのに、ある事業だけ110%の成長だったとします。

単体で見ていれば110%の成長をしているので、満足してしまっているかもしれませんが、なぜその事業だけが110%しか成長しなかったのか?その理由を知ることが次の施策の精度にも繋がります。

いち早く変化に気づき、売り上げに寄与できるかが、BIツールを導入した成果になるのではないでしょうか。

さいごに

今後の新規プロジェクトは全てDomoありきで考えているそうです。

包括的にデータを取り入れ必要なデータをわかりやすく可視化する。その環境を作ることで、営業もマーケターも同じ視点で会話ができるようになります。

今後の事業に欠かせないツールになる理由が存分にわかったインタビューとなりました。ありがとうございました。

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