ウェブ会議ツールの登場により、テレビ会議のように専用の機器を用意することなく、より手軽に遠隔会議ができるようになりましたよね。低コストで導入でき、場所を問わずに利用できるのがウェブ会議の強み。近年では、地方・海外拠点との会議はもちろん、リモートワーク時の社内打ち合わせや、取引先との商談、採用活動などでも利用されるようになっています。
今回は、さまざまなウェブ会議ツールの中から、主要な7サービスをピックアップして、比較しながら紹介していきましょう。
(※各情報は2020年4月17日現在)
1.Zoom
・アカウント作成はホストのみ必要
・無料プランでも100人まで、最大で1,000人のウェブ会議が可能
・1対1の会議は無料プランでも時間無制限(3人以上は40分の時間制限あり)
・有料プランはホスト1人につき2,000円/月~
アメリカ発のウェブ会議ツールです。筆者も取材や打ち合わせにZoomを使っていますが、相手がアカウントを作成する必要がなく(無料のアプリのインストールは必要)、こちらが発行したURLをクリックするだけでウェブ会議に参加できる点に使いやすさを感じています。2020年4月には、パスワード要件が変更されるなど、セキュリティもより強化されました。
2.Whereby(旧:appear.in)
・ブラウザでウェブ会議が可能
・無料プランは4人まで、最大で50人でのウェブ会議が可能
・一度作成したルームは何度でも使える
・有料のBusinessプランは$ 59.99/月~
日本語非対応ではあるものの、アプリやソフトをインストールする必要なく、気軽にウェブ会議を始められるのがWherebyの特徴です。以前はアカウントの作成も不要でしたが、現在はルーム開設者のみアカウント作成が必要になりました。Businessプランは10室のウェブ会議ルームを作成できるため、部署やプロジェクトごとに固定のURLを使い続けていくとよさそうですね。
3.Googleハングアウト
・Googleアカウントがあれば利用できる
・無料プランでは10人まで、最大25人でのビデオハングアウトが可能
・Gmail、Googleドライブ、Googleカレンダーなどとの連携が容易
・有料プランのG Suite Businessは月額 1,360 円または年額 16,320 円
大変メジャーなGoogleアカウントを持ってさえいれば利用できるのが、ハングアウトのメリット。当然Googleのほかのツールと相性がよく、たとえば、Googleカレンダーに会議予定を登録すれば、その時間に自動的にハングアウトを立ち上げることもできます(ほかのツールの場合は別途連携の設定が必要)。また、Googleドライブで事前に会議資料を渡したり、その資料をウェブ会議中に参加者が同時編集したりもできるため、会議周辺の業務全体を効率化できそうです。
4.Skype
・MicrosoftアカウントとSkypeアカウントを共有できる
・ブラウザでも利用可能(Microsoft Edge、Chrome)
・最大50人までビデオ通話に参加可能
・録画や画面共有を含めた基本的な機能はすべて無料で利用可能
SkypeがMicrosoftの傘下に入ったことから、「WindowsのPCに、はじめからSkypeアプリがインストールされていた」という人も多いのではないでしょうか。現在では、ブラウザから利用したり、Skypeアカウントを持っていない人もグループ通話に呼んだりできるようになり、より使い勝手がよくなっている印象です。なお、法人向けのSkype for Business Online は、Office 365に含まれる「Microsoft Teams」へと統合されています。
5.V-CUBE
・国内ウェブ会議市場で13年連続シェアNo.1
・ブラウザで最大50人までのウェブ会議が可能
・テレビ会議システムとの連携が可能
・有料プランのみ、2,000円/月~
日本発の先駆的なウェブ会議ツールのひとつです。13年連続国内シェア1位という実績を持ち、利用企業にはJR東日本や日本生命保険といった主要企業の名前が並ぶなど、安全性や通話品質の高さが認められています。テレビ会議システムを導入している企業は、V-CUBEと併用させながら、ウェブ会議へ徐々に移行していくこともできそうですね。
6.Chatwork
・ビジネスチャットとシームレスにウェブ会議を開催できる
・最大14人までビデオ通話が可能(無料プランは1対1のみ)
・ブラウザでもアプリでも利用可能
・法人利用はユーザー1人につき500円/月~
ビジネスチャットツールであるChatworkにも、ウェブ会議ができるビデオ通話の機能が搭載されています。複数のツールを使い分けることなく、シンプルにウェブ会議を導入できそう。あらかじめ作成したグループごとにビデオ通話ができるため、プロジェクト単位での議論に向いているといえます。
7. Cisco Webex Meetings
・無料プランでも100人まで、最大で200人でのウェブ会議を開催可能
・参加者はアカウント不要で、ブラウザで会議に参加できる
・共有画面や共有ソフトフェアをリモート操作できる
・有料プランはホスト1人につき1,490円/月~
通信機器メーカー世界最大手のCiscoによるウェブ会議サービス。画面共有中にリモート操作ができる珍しいツールで、ウェブ会議でできることも広がりそうです。有料プランでは5GB~のクラウドストレージも利用できるため、会議資料や録画した会議記録の保存もしやすいでしょう。
8. meet in(※2020年4月27日追記)
ちなみに、当メディアを運営するビジョンでも、WEB会議・オンライン商談システム「meet in」を、すべての企業のための総合支援サイト「ビマケ(Vision Business Market)」のラインナップに加え、販売を開始いたしました。資料・画面共有はもちろん、meet in上で作成した契約書を送付してクラウド契約が可能。また、画面上で名刺交換ができ、相手の情報を保存することが可能です。
・meet in用のURLを共有するだけで接続スタート。アプリのダウンロードやログイン・固定回線は一切不要です。
・資料共有機能や会議の議事録機能など、ビジネスシーンで活躍する機能が満載
・複数人接続…最大6人まで可能
・有料プランのみ(詳細はお問合せを)
おわりに
ここまでで紹介してきたもののほかにも、今では多数のウェブ会議ツールが提供されています。ツールを選ぶ際には、費用や対応人数のほか、音声・映像品質やセキュリティレベル、各種機能(画面共有、録画、ホワイトボード、翻訳、背景マスキングなど)もチェックしておきたいところ。
「自社でどうウェブ会議ツールを使うか」という利用目的・シーンを明確にイメージしながら、候補を絞り込んでみてください。
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WEB会議・オンライン商談システム「meet in」をすべての企業のための総合支援サイト「ビマケ(Vision Business Market)」のラインナップに加え販売を開始