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201703.27

世界でこんなに違うの!?海外出張時に気をつけたいグローバルビジネスマナー

海外出張に行く機会があると、「失礼のないようにしなくちゃ」と思いますよね。海外ではそれぞれの国に特徴的なビジネスマナーがあります。今回は、世界のビジネスマナーをさまざまな観点から比較して見てみましょう。

【あいさつと名刺交換】欧米は力強い握手、アジアは丁寧な名刺交換が特徴的

ビジネスに限らず、コミュニケーションの始まりはあいさつから。あいさつというと、日本ではお辞儀が一般的ですよね。

一方、欧米では握手がメジャーです。特にアメリカやイギリスでは力強い握手が求められます。強い握手はビジネスに対するやる気をアピールするために必須。弱い握手は「相手に興味がない」というメッセージとなるため注意しましょう。ドイツではうなずき返すと印象がよいそうですよ。

アジアではあまり人の体に触れる文化がないのかもしれません。たとえばインドではボディタッチをしないのがマナー。特に頭に触れることは厳禁です。

これに対して、相手との距離が近いのはブラジルです。ボディタッチもごく頻繁にあるそうですよ。日本人がボディタッチをされるとはじめはびっくりしてしまうかもしれませんね。

あいさつのあとは名刺交換をするかと思います。日本をはじめ、アジアの名刺交換では形式重視です。たとえば韓国は、自分の名刺を両手で持って渡し、相手の名刺を受け取ったらしっかり目を通します。日本と似ていますよね。

欧米では名刺交換は必ずするものではありません。「名刺を交換させていただいてよろしいですか」と一言断ってから渡すのがマナーとなっています。日本の感覚で突然名刺を渡すとびっくりされるようですよ。

また名刺の渡し方も欧米では比較的カジュアルです。お辞儀はせず、場合によっては片手で渡されることもあるんだとか。さらに渡されたあとは名詞をメモ代わりに扱われるようなこともあるそうです! これは欧米では「名刺はビジネスインフォメーションが書かれたカードに過ぎない」という考え方があるため。ないがしろにされているわけではないので安心してくださいね。

【会議】意思決定文化vs話し合い文化

会議のスタイルは、国によって「意思決定」を重視するか、「話し合い」を重視するかに分かれます。

たとえばアメリカやイギリスはアジェンダに沿って、意思決定を行うために淡々と会議が進められる傾向にあります。日本の会議もこちらに近い印象がありますよね。

一方フランスやスペインは問題を検討して話し合う目的で会議が行われます。日本のミーティングに近い感覚かもしれません。

さらにブラジルやメキシコなどの南米の国は、よりフランクな話し合いを好みます。プレゼンテーションの途中に話を割って入られる、ということも頻繁にあるのだとか。おおらかな雰囲気に、なんとなくお国柄が出ているように感じませんか?

ちょっと変わっているのはロシアです。最初の面会や会議は、信頼関係をはかるために行われる側面があり、ビジネスの本題に入る前に雑談をすることが一般的だといいます。また長くて詳細なプレゼンテーションを好む傾向にあるのも特徴です。ロシア文学のように細かく完璧な説明が求められるのかもしれませんね。

なお、会議で気になることといえば席次。日本や韓国、中国などでは、会議などの席次に厳格な決まりがあることで知られていますよね。

欧米ではそれほど厳しい国は見られませんが、実はドイツも厳しい席次があることで有名なんですよ。年長者が最初に入室し、席には勝手に座らないのがマナーです。ほかの欧米諸国と同じだと思って油断しないように注意しましょう。

【贈り物】中国はラッピング重視!イギリスでは贈り物の代わりに……?

日本では、商談の際にも贈り物を用意することが多いですよね。これは中国、韓国などのアジア諸国も同様です。特にラッピングが重視されるのは日本や中国。中国では赤や金のラッピングが好まれるのが特徴的です。アジアでは特産品やお酒が喜ばれます。確かに、地元ならではのお土産をもらえるとその会社をよく知れる気がしますし、うれしくなるかも。

これに対して、欧米ではあまりビジネスの場における贈り物の文化はありません。たとえばアメリカではわいろと勘違いされてはいけないということから、贈り物が禁止されている場合もあります。書面でお礼を述べるのが一般的です。

またイギリスは、贈り物の代わりにランチに招待する文化があります。なかなか素敵な習慣ですよね。日本でも導入してみたら、商談相手とコミュニケーションの幅も広がっておもしろいかもしれません。

おわりに

いかがでしたか? 知らなければ思わずマナー違反をしてしまいそうなものもあったかもしれませんね。それぞれのお国柄が出ているマナーも興味深かったかと思います。海外出張の機会があった際には、今回ご紹介した内容も参考に、訪問する国のビジネスマナーをしっかり押さえてコミュニケーションに臨んでくださいね。

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