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201806.18

チームの生産性を上げる「心理的安全性」とは?メリットや実践のヒントを紹介

近年、人事経営分野を中心に注目を集める「心理的安全性」。
2015年、職場におけるチームの研究を行ってきたグーグルが、「チームを成功に導く5つのカギ」のひとつとして発表し、話題を集めました。
とはいえ、言葉を聞くだけでは今ひとつピンと来ないという人も多いかもしれません。
今回は、そんな心理的安全性について、具体的なメリットや、心理的安全性の確保につながる施策のヒントをご紹介しましょう。

心理的安全性とは「チームで気兼ねなく発言できる状態」

心理的安全性は、英語の「psychological safety」を和訳したものです。定義は、ハーバード大学のエドモンソン教授が述べているものが有名で、「チームのメンバーが、安心して対人的なリスクを取れるという、暗黙の共通認識をもっている状態」とされています。

より具体的には、メンバーが発言することによって、チーム内で恥ずかしい思いをしたり、拒絶されたり、罰せられたりしない状態です。
チームで働いていると、「こんなこと言ったらひんしゅくを買うかな」と感じて、自分の発言を押し殺してしまうことがあるでしょう。そういった心配をしなくていいのが、心理的安全性の確保された状態ということになります。
ちょっと想像しただけでも、「のびのび働けそうな状態だな」と感じますよね。

心理的安全性がチームにもたらす4つのメリット

心理的安全性が確保されると、チーム内でのコミュニケーションが円滑になります。これにより、チームの生産性向上に関わる以下のようなメリットが期待できます。

業務効率の向上
情報共有が徹底されるため、スムーズに業務を進められるようになり、業務効率が向上します。
チームメンバーに仕事を頼むとき、その都度状況を説明しないといけないのは手間ですよね。これに対して、頻繁にコミュニケーションがとれていれば、メンバー全員が常にお互いの状況を把握でき、ここぞというときに阿吽の呼吸で仕事を進められます。

人材のコミットメント促進
チームメンバーひとりひとりが「自分は尊重されている」という意識を持てることで、積極的に業務に取り組めるようになります。
人材がポテンシャルを最大限発揮できるようになるほか、定着度の向上も期待されます。チームで認められていると感じられれば、「チームに貢献しよう」というやる気も出ますよね。

組織の学習とイノベーションの促進
失敗が許されるため、チームが試行錯誤しながら学習し、成長できるようになります。
また、イノベーションが生まれやすい環境も整えられます。チーム一丸となって、新しいことにチャレンジできる環境だと、仕事もやりがいがありそうです。

不正や失敗による組織的リスクの低減
チームのなかで、失敗の原因になりそうなことや不正があった際、メンバーがそれを率直に指摘することで、重大な組織的リスクを回避しやすくなります。企業の不祥事のニュースを見ると、「誰かが早いうちに声を上げて、失敗や不正を正しておけばよかったのに」と感じるケースが多いですよね。
企業の社会に対する影響を考えると、チームの心理的安全性を確保して風通しのいい組織にすることは、社会的責任を果たすことにもつながるかもしれません。

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