東京五輪まで、もう3年を切りました。きっと、多くの外国人が日本に来ることでしょう。政府が定めた訪日外国人観光客数の目標人数は2020年に4,000万人と、2017年の記録2,869万人を、大きく上回っています。観光客の方々には、日本でいい思い出を作ってほしいですよね。
しかし、日本にはまだまだ、日本人が気づかない外国人の不便が眠っています。今回は、そんな隠れた訪日外国人のお困りごとをご紹介します。
やっぱり日本人は英語が話せない?お困りごと1位はコミュニケーション
2016年に行われた観光庁の調査によると、訪日外国人のお困りごと第1位は、施設などのスタッフとのコミュニケーションが取れないこと。なんと32.9%もいます。
この課題は以前からずっと指摘されていましたが、これは2014年の同調査(35.7%)と比較してもあまり変わっておらず、まだまだ改善が必要です。
原因の一つとして挙げられるのは英語教育の問題が多いですが、短期的に解決するのは難しいですよね。しかし、日本に訪れた外国人が快適に過ごすために、何らかの方法を探る必要があります。
特に利用することが多いであろう飲食店や小売店、鉄道などの交通網では、英語を話せる店員を増やしたり、一連の流れのマニュアルを作成したりすることによって、解決できるかもしれませんね。
訪日外国人の近年の一番のお困りごとはWi-Fi?
同じく、2016年度年調査でのお困りごと第2位はWi-Fi環境で、28.7%となっています。近年のスマートフォンの普及によって、Wi-Fi接続は必要不可欠なものとなっており、2014年度に行われた同調査だけでいえば、コミュニーケーションがとれないこと(35.7%)を超えていますね。
特に困っているという声が上がったのは、鉄道車内でWi-Fiが使えないということのようです。乗車中に電車の乗り換えや目的地までの道のりを確認したい、開催されているイベントについて調べたいということは観光する上で多いと予想されます。
Wi-Fiの問題は、「NINJA WiFi」などのサービスを活用することで改善できます。五輪では目的地までのアクセスを調べる人も増え、Wi-Fiを使用しなければならない状況が多くなると推測できます。今後、さらに整備していかなければなりませんね。
進んでいるとは言っても……まだまだ?多言語表示対応は第3位
多言語表示に困っている人は一定数おり、2016年度の調査では23.6%の人が困っていると言っています。日本人から見れば、以前と比べると大幅に改善されているように感じますが、まだまだなようですね。五輪ではさまざまな国から外国人がやって来るはずなので、改善が必要な部分です。
具体的に多く挙げられたのは、都市部の飲食店、鉄道駅・ターミナルや神社仏閣。どれも観光する上で必要なハブになる場所や、観光地そのもの。
日本の地名ってわかりにくいし、乗り換えなども線の名前が似ていたりしてわかりにくいですよね。色や記号によって区別を図ろうと言う取り組みが行われていますが、さらに改善が必要かもしれません。
飲食店でも、メニューに英語が書いてあるものの、英語として意味が通っていないことが少なくありません。宗教上の理由やベジタリアンなど文化や習慣によっては食べられるものは違いますし、表示の仕方はデリケートな問題です。改めて表示の仕方を考えてみたり、ネイティブの方に確認してもらったりして修正する必要がありますね。
2020年に向けて、まだまだ残る課題
今回は日本での外国人のお困りごとをご紹介しました。日本人から見ると気づきにくいですが、まだまだ課題が山積しています。これらの調査では下の方に位置していますが、トイレの利用や、通貨の両替といったことに困ると言った話も聞きますし、外国人が快適に過ごすための環境の整備は緊急の課題ですね。
ビジョンでは、訪日外国人にお使いいただけるモバイルWi-Fiルーターのサービス「NINJA WiFi」を提供しています。訪日外国人に日本でいい思い出をつくっていただくため、サービスの普及につとめていけたらと思います。